変わらない存在

 

自分を取り巻く環境や人付き合い、人の気持ちは時間とともに変わっていくもの。

自分のことでさえも明日なにを思うのか、1年後になにを好きと言っているのか、3年後にどんなココロとカラダを持ち合わせているのかわからないぐらい。

だから人の気持ちがこの先変化しないかなんてわかるわけないし、コントロールすることもできるわけないんです。

 

でも人は、自分のことはさておいて、自分の周りに変わらないもの、自分の安全、幸せを保証してくれるもの、そんなものを求めて安心感を得ようとする。

 

そして周りのものや人の気持ちが変化したときに悲しんだり喜んだり、、、感情の浮き沈みが生じて、それに自分自身が巻き込まれる。

 

 

 

「変わらないものはない。目に見えるもの、人の気持ち、この世にある全ての創造物は変化するものである。変わらないものはアートマ(自分自身)だけだ。」

と、ヴェーダ(インドの聖典)で述べられています。

 

アートマとは、自分自身、源、意識…

そんな言葉で訳されますが、一言で簡単には説明できるものではありません。肉体でもなく、知識や思考、心でもなく、、、なにもすることなくただワタシの行動や思考を観察している存在。生まれ変わっても、永遠に変わらないわたしの中にある存在。

 

 

ヴェーダの教えによると、アートマ以外は変化するものだから、人の気持ちが変わっても、自分の見た目が変わっても(年老いても)、その変化に心を揺さぶられる必要はないのです。変わることが当たり前だし、変わらないものは自分の中心にはあるんだから。

 

感情が生まれるのは悪いことではない。けど自分自身が感情の波に操られるのではなく、感情の動きをただ観察しているアートマが自分の根底にはあることを知り、今、自分がどういう感情なのか客観視できるようになると素敵だなぁと。

 

全てのものは変わるということを理解し、いつでもどんなことも受け入れる心構えを持ちたいものです。

 

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